「わしら、ここ数日なにも食べておりませぬ……そこにぎんぎんのちんぽみたいにいきりたつ暴れ馬があらわれ、ついつい鍋にしてつつきたくなって……」
品川最強のデリヘル嬢を目指すルコの前に現れたのは生活に困窮した村男たちであった。あわれニホンの生かさず殺さず搾取する生殺し政策の犠牲者たち! だがこの男たちはあなたがたとも無縁ではない、資本主義、そして腐敗した政治にかまけた日本に成長がもたらされなければ、現実の日本にもこの村男たちが現れることだろう……。なんたる許せぬ資本主義経済の腐敗!
「どうか、どうか命だけはお助けくだされ……!」
「フーン、なんというか、ありふれすぎてどうという感想もないわね……ン?」
そのとき、ルコの脳裏に、一つの光景が展開された。三年前の、いつかの夜だ、ああ、あの日も、こんな星のない夜だったなあ、私は保安官だった、『なにも食べてない、村に入れてください』、そう言ってた、私は許したんだ、私は村に入れたんだ、その男たちは夜のうち、ジョーおじさんとその家族を撃って殺して、金を奪って去っていった、私のせいだ、私が甘かったからだ、私が品川最強のデリヘル嬢じゃなかったからだ、もうあんなこと繰り返しちゃいけないんだ、私は品川最強のデリヘル嬢にならなきゃいけないんだ……。
「……ごめんなさい、気が変わったわ、殺す」
「「「ヒェッ!?」」」
星のない夜、ルコの頬に流れる涙を誰も見ることはない。彼女の後悔を、誰も知ることはない……
「安心して、きんたまは外しといてあげるわ」
「「「ファッ!?」」」
かっちり額に照準をあわせ、引き金に指をあてる。ああ、ルコはこのまま、無頼の殺人ガンマンデリヘル嬢になってしまうのか、ああ、ああ……! そのとき!
「アチョー!」
「はっ!?」
ルコのリボルバーを蹴り飛ばす鋭い飛び蹴りカンフーキック! しなやかな蹴り足の持ち主は品川最強のデリヘル嬢特有のすらっと細い体でおっぱいが大きい……彼女はルコのライバル、フォン・スー(風俗のピンイン読みだ)!
「アナタ、人助けに来といてなにやってるネ……! びっくりしたヨ!」
ニホンブリッジに一足早くついていた彼女は、男たちの声を聞いて駆けつけてきたのだ。なんたる健気な人助け精神か!  実際彼女がいなければ男たちは死んでいたしルコは無情な殺人巨乳ガンマンデリヘル嬢になっていた。
「ほら、アナタたち、早く行くアルね、アタシのお店きたら、いっぱいチャーハンごちそうするアルから、もうこんなことは絶対やめるアルヨ」